1974-02-22 第72回国会 衆議院 予算委員会 第20号
なおショッキングでありましたのは、昭和四十六年の四月にベータBHCが、関西を中心にしまして、ほとんどの牛乳から検出されたことが厚生省から発表されたことであります。
なおショッキングでありましたのは、昭和四十六年の四月にベータBHCが、関西を中心にしまして、ほとんどの牛乳から検出されたことが厚生省から発表されたことであります。
○説明員(松下廉蔵君) 御指摘のように現在は両方共通に使えるわけでございますけれども、特にリンデンのほうはベータBHCよりも価格が高うございまして、大体リンデンはいままで医薬品のほうに、つまり家庭用あるいは防疫用の殺虫剤のほうに主として使われておるという状態でございます。
これは調べていただきまして、ベータBHCが七トン——ことしの八月末ですね——それからリンデン、ガンマBHCを含んだリンデンが二十二トンという数量をいただきました。これは、これまでに使っていた農薬の残りを使っているわけでしょう。新しくつくり出しているわけではないでしょう。
○説明員(松下廉蔵君) おおむねいま先生が御指摘になりましたとおりでございますが、少し詳しく申し上げますと、BHCの中には先生御承知かと思いますけれども、ベータBHCと、それからガンマBHC、通称リンデンといわれておるものの製剤がございます。通常医薬品として家庭用殺虫剤あるいは防疫用殺虫剤として用いられておりますものはリンデンが主剤でございますが、ベータBHCを含んだものもございます。
ですから、その点はよろしいのでございますが、今度は大阪以西のほうが牛乳にベータBHCがございます。ですから、もしPCBとプラスに働くなら牛乳からBHCがきて、お魚からはPCBがくるということになります。
それからまた、もう一つ、時間があれですから、まとめて第三点をお伺いしたいと思うのですが、この環境を破壊する物質、たとえて言うならばDDTだとか、アルファBHCだとか、ベータBHCだとか、ガンマBHCだとか、いろいろこれがあるわけです。有機燐系のパラチオンなんかに至りましては、これは脳神経に影響する薬なんでありまして、こういうようなものがまだまだ別にあるわけですね。
○内田善利君 厚生省にちょっとお聞きしたいと思いますが、この算定基準、いままでは努力目標としてベータBHCは〇・一PPMだったですね、それが今度〇・一八ですか、七月に省令ですかで 〇・二PPMになったわけですけれども、非常に甘いという先ほどの米の一PPMと同じように、 〇・一PPMを目標としてきながら〇・二PPMになったということ、この点どういう理由でなったのか聞かしてもらいたいと思います。
○神林説明員 私たち一応これはおとなの場合を試算のあれに使ったわけでございますが、一日のベータBHCの許容摂取量というものが、サルの実験結果から、あるいはマウスの実験結果から、〇・〇五ミリ・パー・キロ・パー・デーという数値を採用しているわけでございます。おとなの場合は、これに対して、体重五十キロですから〇・〇五ミリ・パー・キロの五十倍という数値をとるわけでございます。
その結果でございますが、ベータBHC、DDT及びディルドリンの濃度につきましては、一部の例に高い値を示すものが見られたわけでございますが、多数の例はWHOあるいはわが国の基準を下回っております。 次に、農婦、非農婦別に見ますと、ベータBHC、DDT及びディルドリンの濃度につきましては、農婦よりも非農婦に高い傾向が認められたわけでございます。
また、先ほど先生が申されましたが、こういうふうな農薬の人体に及ぼす影響ということにつきましては、特に今回のようにベータBHCにつきましては、いまのところ文献その他で及ばずながら勉強いたしましたが、あまりこれという研究もございません。われわれといたしましては、いまのところその研究方法を研究中でございます。
それと同時に、このベータBHCの場合には肝臓障害がくるということをいわれておりますので、特にその血液から肝機能検査をやっております。もちろん尿の検査その他もやっております。
これはもちろんベータBHCでございますけれども、そういう結果が出ておりましたものですから、この地区には特に毎月一回、ひとつ検査をして報告をしていただきたいということを、都道府県側に対してやったわけでございます。
○内田国務大臣 これは私はあまりそういうほうの学があるわけではございませんが、WHOですか、FAOですか、その辺の基準は、BHCでも、ガンマBHCについての基準はあるが、いま問題になっておる牛乳中のBHCはベータBHCであって、WHO等で指定された基準はない、こういうふうに私は聞いております。
○古寺委員 その場合に、何PPMくらいを考えているか、それからベータBHCについてはどういうふうに考えているか、お答えを願いたいと思います。
そのような事情でございますので、現段階でもってガンマBHCの許容量、あるいはベータBHCの許容量、あるいは総BHCとしての許容量、どのような形でもってこれをきめていくかということにつきましては、まだ私どもとしてはお答えできる段階ではないわけでございます。もちろんこれらにつきましては、人体への影響を考えた場合に、できるだけ低くとっていくということは考えなくてはならない条件かと思っております。
○国務大臣(内田常雄君) BHCというものを農薬としては農林省が登録からおはずしになって全面使用禁止にされるわけでありますから、もうそれはほうっておいても牛乳の中にも入ってこないはずでございますが、まあしかし、何かいろいろのことで入ってきてもいけませんので、私どもはその毎月報告は続けますと同時に、やはり衛生試験所等に対しまして、ガンマBHCでございましたか、ベータでございましたか、ベータBHCの毒性
ただ、WHOでベータBHCについてないからといって、いつまでもこれを延ばしていてはいけないので、日本が特にBHCを使うから早くしなければいけないかと思いますが、そこで残留許容量をきめるに当たっても、これは行管の報告にもあるけれども、非常に手不足でもう調査機能が十分じゃないわけですね。それで残留許容量をきめるのには慢性毒性の検査をしなければいけないわけです。これが三カ月で大体打ち切ってある。
責任ある結果を聞かなければならないのでございますが、たまたま私どもの関係課長の中で、この医学関係の専門の課長から聞いておりますこと、またそれをもとにして、これは愛知県でございますけれども、愛知県が一応の基準として指導したときの材料等を見ておりますと、先ほど申し上げましたように、BHCのうち、ガンマBHCにつきましては、人間の一日に摂取できる安全量、ADIを定めておりますけれども、問題になりましたベータBHC
○渡部(通)委員 私は、少なくも学校給食というものにあっては、ベータBHCなどというものは、たとえわずかでも出てきてはならない、一〇〇%純正にすべきだ、これが大臣の姿勢であっていただきたいと思っております。先ほど厚生大臣も〇・〇五とおっしゃった。あるいは厚生省内では〇・一というのが通り相場となっている。
○内田国務大臣 私の記憶に間違いございませんで、いま局長から渡されましたが、昨年末十一月、十二月当時のこの牛乳に残留するベータBHCは、北や東のほうは非常に微量になってまいりまして、たとえば北海道は〇・〇一六、青森県は〇・〇三、秋田県は〇・〇四、そして関東も大体〇・〇三、〇・〇四ぐらいでございます。
去年のころからベータBHCが牛乳の中に非常に残留をしている、これが大きな国民の不安を巻き起こしております。最近になっては母親のお乳の中からも出てくる。こういうことになってまいりますと、私もやはり子を持つ親の一人としてこれは非常に心配でいたし方のない、ちまたに参りましてもそういうおかあさま方の共通した悩みでございます。
私、四月に先生に御答弁申し上げた乳肉衛生課長でございますが、現在私たちの調査の結果によれば、一応一月、二月の時点よりもBHCの含有量は減ってきておりまして、事実、たとえば長崎であるとか大阪であるとか、あの当時非常に高い府県がございましたのですが、これは七月あるいは八月ごろのデータによりますと、長崎の場合、一番問題であるベータBHCについては、あの当時平均値で一・二八八PPMございましたものが、現在では
ところが、そのときによく伺ってみると、農薬の残留性という点で、特別に重要だといわれているベータBHC、この点については、厚生省としていままで調査をしていなかった。したがって、今度の許容基準の設定についても、ガンマについてはやるけれども、ベータについては設定できないのだというような御答弁がありました。
ところが、一方で農薬の残留性、たとえば、いま私一つの例を申しましたけれども、ベータBHC、これは日光に当たっても分解しない、煮ても分解しない。
それからまた、先生御指摘のベータBHCの問題でございます。これにつきましては現在調査をいたしております。農作物につきましては、全部につきましてベータBHCの調査を追加してやっております。
それからBHCの製剤の成分を見ますと、ガンマBHCが一%、ベータBHCが一%内外、それからアルファが五%その他で、非常にBHCそのものは原体のほうは、たとえばBHC粉剤の中に含まれている比率は少ないけれども、増量剤というのが非常に多いわけですね、九二%ぐらい入っていますね。その増量剤の内容、成分についてはこういう場合も検査しないでいいわけですか。
特にベータBHCの慢性毒性についてでございますが、これらは諸外国でも実はデータがほとんどないわけでございます。また、国際的に評価された実験成績も遺憾ながらないわけでございまして、しかしながら、日本のBHCの使用状況にかんがみまして、目下国立衛生試験所におきまして慢性毒性試験を実施中でございます。
また御指摘の動物性食品、ことに一番重点は牛乳かと思いますが、このBHCの残留の許容量につきましては、ただいま全国的な調査をまだ行なっている最中でございますが、これらの調査結果、それからただいま別途、国立衛生試験所におきましてベータBHCの慢性毒性試験も追及中でございますので、これらの結果を勘案いたしまして、できれば本年度内を目途として許容量の設定を牛乳についてはきめてまいりたいと思っているわけでございます
○説明員(小島康平君) ベータBHCについての案があるかというお話でございましたが、実は私ども、世界的にこのBHCにつきましては、ガンマが有効体でございまして、ガンマについて規制をするということになっておりまして、私どもはガンマについて規制をしていくという考え方をとっております。
特にその中で、いまおことばのありましたベータBHC、これについての規制も考えていらっしゃるのかどうか、その点をお伺いいたしたい。
それで、私、五月に三回ぐらいにわたってBHC農薬の牛乳汚染の問題をお尋ねしたわけですが、その当時全国にたくさん牛乳の脂肪の中に出ていたベータBHCですね、それを続いて毎月全国的な調査をしてほしいということを申し上げたんですが、その後のデータでございますが、どういうふうになっているかということを報告していただきたいと思います。
○説明員(神林三男君) これにつきましては、原因いろいろございますけれども、一応ベータBHCの半減期というものですか、そういうものはかなり長い期間にわたるということが一つの原因でございまして、青草に切りかえてすぐ値が〇・〇〇幾らというような値になるというようなわけにはまいりませんけれども、一応本年の一月、二月に比べましてかなり減っておるという事態でございまして、なお、こういう高いところに対しましては